聞き取りの問題点  音をつかむ力  意味をつかむ力

ツール:シャドーイング
スピーチを聞きながら、同じようにそれを同時に繰り返す訓練です。音の聞き取りに非常に困難を覚えるレベルから、同時通訳者のレベルまで、焦点の当て方次第で、様々なレベルで効果のあるテクニックです。

効果:
  • 聞き取り/理解力の本当の弱点の認識
  • アクティブボキャブラリーを増やすことによって、スピーキング能力を向上
  • 英語の自然な発音、ストレスの置き方などの体得

シャドーイングの方法:
シャドーイングのやり方自体は、極めて簡単です。テープの英語を聞きながら、ほぼ同時にその英語を自分で繰り返しながら「影」のようについていく作業です。一文が終わってから、テープを止めて、自分が聴き取った英語を繰り返すのではありません (その作業はリテンションといいます)。英語を聞きながら、ほぼ同時にその英語を口で発話しながら、どこまでもスピーカーを追いかけてゆきます。

きちんとした英語力をつけるためのシャドーイングの視点:
普通の英語学習者(TOEIC 550点−900点程度)がシャドーイングをする場合、初めての教材を1、2回シャドーイングするのでは全く効果がありません。というのも、聞こえる表現はシャドーイングできても、聞こえない表現や言い慣れていない表現はシャドーイングできずに落としてしまうだけだからです。実力試しにはなりますが、英語力向上の練習にはなりません。シャドーイングの効果を感じるためには、同じ教材でシャドーイングを何回もすること。これが、K/Hシステムのルール1です。テキストを100パーセントシャドーイングできるまで、何回もシャドーイングの練習をすることが第一段階となります。

100パーセント正確なシャドーイングの効用:
100パーセント正確にシャドーイングできるようにする努力の過程で、生の英語のリズム、ビート、発音の感覚が分かってきます。その結果ふたつのプラスの効果が生じます。第一に今よりも「格好よく」英語が話せることにもなるでしょう。しかし、それよりも大切な点は、英語を「音として正確に聞き取る力」の強化につながることです。
100パーセント正確なシャドーイングを目指す本当の目的は聞き取り力の強化にあります。いままでは、間違った音とビート感覚が皆さんの頭の中の英語データベースに入っていたかもしれません。その状態だと、せっかく知っている表現も、それが生の英語として話されたときにきちんとマッチしてこないので、聞き落としてしまうことが多かったはず。 英語の発音、ビートの正しい形の受け皿を作っておかないと、生の英語がその中にきちんと入ってこないということです。この受け皿を作る作業が、100パーセント正確にシャドーイングをできるようにすることなのです。この努力の過程で、正しい英語の発音、ビートの課題が見えてきますので、対策を講じやすくなります。まだまだシャドーイングの効用がありますが、まずはこれが第一点目の効用です。