意味をつかむ力
K/Hシステムの学習法
K/Hシステム学習法 3つのポイント
意味をつかむ力
聞き取りのための究極のビジョン
- 常に英語構文を意識しながら
- 英語をより大きな「かたまり」でとらえ
- できるだけ文頭から
- やまと言葉(自分の言葉やイメージ)にリンクさせて聞き取っていく
1.常に英語構文を意識しながら
「なんとなく分かる」という推測的な聞き方ではなく、ニュアンスまで正確に聞き取るために特に重要な点です。英語をきちんと正確に聞くことができる上級者は、必ず聞きながら英語の構文を意識しています。どんな構文で話されているかをつかもうとする意識が常に働いているのです。この意識があると、意味理解の正確性は確実に増します。さらに、自分が馴染んだ「構文のパターン」が増えれば増えるほど、文全体の構文を見抜き、長い複雑な文でもある程度先を読みながら正確に聞き取るのが楽になってきます。
2.英語をより大きなかたまりで
一単語一単語を追うのでなく、意味がまとまっている、より大きな単位で素早く聞き取れるようにするということです。単語単位でなく、より大きなかたまりで英語をとらえて意味を処理できるよう、自分の聞き取りの意識を変えていきます。
3.できるだけ文頭から
動詞の目的語(節)が長かったり、修飾節が長い場合、また、前置詞でいくつも情報がつけ加わるような文などで特に重要です。英文解釈的に後ろから戻って理解していては、わけがわからなくなります。意味はできるだけ文頭から、意味がまとまる「かたまり」ごとに頭にこすりつけていきます。このときに、常に構文を追って、それぞれのかたまりを正確につないでいきます。そのコツとなる英文の特徴を理解し、自分の感覚の一部にしていくことで、実戦的な聞き取りを可能にします。
4.「やまと言葉(自分の言葉やイメージ)」にリンクさせて聞き取る
直訳では頭にパッとイメージが湧きにくいところや、自分の日本語的発想やイメージと違っていて頭に残らないようなところは、直訳や辞書的な硬い理解を一歩こえて、「要は何を言ってるんだろう」「日本人なら、どう言うところだろう」などと自分で分析し、より頭に残りやすい言葉やイメージで即座に意味がとれるように工夫しておきます。これは、普段から新しい表現を覚えるときにも行なうべきステップです。大きなかたまりで、かつ、このようにイメージと即座にリンクできる表現の持ち駒が増えれば、聞き取り力は飛躍的に伸びます。